そろそろ周りの子も、パンツになってきたわ。
でもうちの子はまだトイトレできてないって焦ったことありませんか?
やらなくては、、、と思っても「トイトレ めんどくさい」ですよね。
NHKのすくすく子育てという番組で、「トイレトレーニング」について放送していたので、シェアします。
目次
NHKすくすく子育て「教えて!トイレトレーニング」
トイレを嫌がる子どもをどうやって誘えばいいのでしょうか。
補助便座やおまるの選び方は?
オムツを早くはずすためにできることは?
そもそもいつから始めればいいの?
トイレトレーニングのことを詳しく教えてくれる先生は、
泌尿器が専門で、多くの子供達を治療してきた
昭和大学医学部小児科学講座 教授の
小児科医 池田 裕一 先生
トイレトレーニングを上手に進めるコツってどんなことですか?
先生:子どもにとってトイレって実は親しみにくい場所です。
トイレというのは、怖い場所ではなくて、リビングと同じ親しみやすい場所だと理解してもらうことが一番大切だと思います。
トイレトレーニングはいつから始めるのがいいなど目安などあるのでしょうか?
トイレトレーニングを2歳から始める、3歳から始めるなど、年齢で区切る人が多いのですが、
そもそも個人差が大きいんですよね。
大切なことは、おトイレとおトイレの時間があく。
例えば、オムツが濡れて、その次のオムツが濡れるまでの間の間隔が1時間半以上あいていかないと、
30分ごとにおトイレに促されると、子どもっていやになっちゃいますから、1時間半以上あくというのが大切になってきますね。
あと、自分で「トイレしたい」と別に言葉じゃなくていいと思うんですけど、何かしらの意思表示ができる
「うんちが出るよ!」「おしっこが出るよ!」と意思表示ができる、コミュニケーションが取れるというのが二番目ですね。
自分でトイレにいくことは大切ですから、トイレに行ってちゃんと脱げる、おまるに座れて、終わったらちゃんと履けて、自分で戻ってこれる。
こういう一連の行動が体でもできるのも大切ですね。
それでは、どのくらいで取れるのがいいのでしょうか?
そうですね。3歳から4歳までに取れるぐらいに終わっているといいのかなと言うのが一つの目安ですね。
季節はどうですか?よく夏に始めるといいと聞きますが。
体の機能としては、膀胱でできてますよね。
寒いと膀胱が小さくなってしまい、おトイレもなかなか持たなくなってしまいますから、
あったかい時期とは、膀胱が膨らみやすい時期 万が一、失敗しても乾きやすい時期という
そういう、お母さんたちのやりやすさもあるかと思います。
トイレトレーニングって何から?どんな方法で始めればいいですか?
トイレに慣れさせることがいいかと思います。
トイレが狭くて慣れていないなどあるかと思いますので、
おまるをリビングに置いてみる、親しみやすい場所におくのもいいかと思います。
あとは、子どもが一番大切にしているぬいぐるみであるとか、好きなアニメのポスターであるとか、
いっぱいそういう風に楽しくしてあげると、子供がここって自分の場所なんだなとわかって、スムーズになるということもあります。
他には、子どもって、自分のおしっこやうんちがどこから出ているかってわからないことがあるんですよ。
もちろん、知らないですよね。
成長の過程で。
例えば、お兄ちゃんがいると、出ているところを見て、「あ、ここから出ているんだ」と納得することで、おトイレできたりしますから、
お兄ちゃんなど兄弟がいなければ、
お人形さんで、「こういう風に出るんだよ」と教えてあげるだけでも、
納得できて、
ここからこう出て、
怖いことじゃないんだって済むこともあると思います。
トイレトレーニングが進まないときは、どうすればいいの?
まあ、ちょっと頑張りすぎないのがいいかと思います。
ちょっとペーズダウンしながら、オムツを履いたままでもいいんだよ。とか、
できなくてもいいんだよ。
一回でもできたら、シール貼ってご褒美をあげる、褒めてあげるのがいいかと思います。
ママが頑張りすぎているから、そこは抑えて、次はパパが頑張る。と二人で協力していくのがいいかと思いますね。
無理にパンツをはかなくてもいい?
そうですね。
無理にオムツからパンツに以降するって、実は子供には大きいことで、
赤ちゃんで生まれたときから、トイレトレーニングが始まるまで、ずっとオムツなんですよね。
オムツで当たり前だったのが、一気にトイレに行くっていうのが、一気にハードルが上がってしまいます。
一度オムツのまま行って、「おトイレでできたね」って伝えるのもいいかもしれません。
場合によっては、オムツを少し切っておくんですね。
そこからポトンと、うんちが落ちれば、「おトイレできたねー」と言う
マジックジッパーと言う方法があるんです。
ちなみに、子供の場合、
パンツが濡れるという不快感から、
トイレトレーニングが進むということはないそうです。
濡れるのが嫌がるというのは、実は社会的なものであって、
おしっこで濡れるというのは、そんなに抵抗のないものなんです。
4歳か、5歳になれば、濡れた感覚が明らかに気持ち悪いという感覚になるんだと思うんですけど、2、3歳はまだわからないですよね。
パンツからオムツに戻してもいい?
子供の発育は一歩方向ではないですから、
また戻ってしまったときは3ヶ月オムツにして、「じゃあ9月からパンツでやろうか?」と見通しをつけてあげると良いですね。
子供は、パンツだったのに、オムツになっていいの?って混乱しませんか?
それは、混乱というよりは、リラックスになりますね。
排泄というのはリラックスしないと出ないですから、少し楽になることで、次のステップに進める、
気持ちがリセットされるようなイメージです。
スムーズな排尿、排泄には姿勢も大事
先生は、スムーズな排尿、排泄には姿勢も大事とのことです。
こちらが正しい排尿、排便の姿勢です。
・膝は約90度
・背筋は伸ばす
・やや前傾
・足はしっかりつく
下腹部に、力が入り、尿や便が出やすくなります。
足がぶらぶらしていると、安定しません。
しっかり足がついて力がかけられるような便座というのは必要かなと思います。
補助便座の場合、ふみ台をおいてあげるといいですね。
おまるでも、補助便座でもこの姿勢をさせてあげてください。
お父さんやお人形で見せて、子供がこういう格好だよとイメージがつけば、わかると思います。
補助便座とおまるはどちらから始めたらいいでしょうか?
体格によると思いますね。
いきなり補助便座だと足を広げなければいけなくなりますよね。
まだ小柄の人は、おまるから初めて、無理のない姿勢が取れるのもを選ぶのがいいと思います。
トイレトレーニングが進まず、疲れたときはどうすればいいの?!
一旦、1、2ヶ月おやすみをするのがいいかと思います。
または、一週間のうちで、頑張る日とおやすみする日を決めてもいいと思います。
場合によっては、午前中は頑張る時間、午後は頑張らない時間と区切ってやるのもいいかと思います。
子供をトイレに誘うタイミングは?
どういう時にうんちなのか、どういう時におしっこなのか、少し揺らしたりだとか、する仕草の時に声をかけてあげると、
「おトイレだよ」って言えたりすることがあリます。
5歳を超えてもトイレが終わらない場合は医者に相談する
5歳未満の95%がトイレトレーニングが終わっているので、5歳を超えてもトイレトレーニングが終わらない場合は病院で少しお話したり、検査するといいかと思います。
保育園でのトイレトレーニングの方がうまくいく?
みんなで一緒に行くと、うまくできる子と、トイレって個人差がありますから、集団でいくのが逆に合わない子といます。
保育園で進められる子はどんどん進めてもらってもいいし、
そうでない子はオーダーメイドでご家庭で条件を合わせて進めてあげるといいかと思います。
幼稚園、入園までに外そうと焦る場合はどうすればいいの?
それは焦りますね。
入園間近になって病院にきたりすることもあるんですけども、
そういう場合はよくよくお話を聞くと、絶対と言うことはないんですね。
「外せている場合が望ましい」と書いてあるんですね。
そういう場合は、かかりつけ医に相談してみるのがいいと思います。
オムツを急いではずすと、トイレトレーニングが長引いてしまうという内容の手紙を園に書いてあげると、納得してもらえることがあります。
一度ご相談してみるのもいいかと思います。
理由がわかってくれると、入園を許可してもらえたと言うケースがあります。
専門家からトイレトレーニングについて言っておきたいメッセージ
トイレトレーニングというのは、子供の成長というのが一人一人違いますので、
何歳から始める、また、周りの子と比べると言うことをしないで、
その子にあった方法をオーダーメイドでやってあげる子も多いと思いますので、
焦らず、慌てずトイレトレーニングを進めていただければと思います。