【7歳までに知っておきたい!「ひとりっ子」の育て方】という本を読んで
面白いなと思った話を記載しておきます。
「7歳までに知っておきたい!「ひとりっ子」の育て方」の本はこちらから♪
親に信念があれば子どもは正常に育つ
精神分析学者のエリク・H・エリクソン(1902-1994)が、アメリカインディアンの子育てをリサーチしてわかったことがあります。
アメリカインディアンの子育て
アメリカインディアンは部族間の交流がほとんど行われていませんでした。
そのため、各部族が独自の文化を営んでいました。
ある部族では、子どもは大変甘やかし、6歳になってもおっぱいをあげていました。
また違う部族では、子どもを石で叩いたり、悪いことをしたら崖から突き落としてしまうような「体罰」とも捉えられることをする部族もいました。
一般的な今の子育て論から言えば、甘やかしも体罰も「歪んだ人格」に育つ・・・💦
と思われがちですが、そんな人たちで構成される部族も滅びることなく、延々と存続していきました。
甘やかそうが、叩こうが子どもにおかしな傾向はほとんど、見つかりませんでした。
しかし、エリクソンが観察してみたところ、1930年代以降から、部族の子どもにおかしな変化が見られるようになりました。
情緒不安定、認知機能の発達がおかしくなったり変化が起きました。
40年代、50年代と時代が進むにつれ、その数が増えました。
エリクソンの考察は、
「これはどうやら、子育ての方法自体に問題があるのではない。
子育てをするアメリカインディアンの親たちの心が、変化したせいではないか」と考えました。
1930年代から50年代
1930年代から50年代は、様々な子育て理論が確立されていった時期にあたります。
すると、アメリカの白人たちは、アメリカインディアンの部族を訪れては、その理論をもとに
「こんなに甘やかしては、子どもはおかしくなるよ」
「こんな暴力的な子育てでは、子どもはおかしくなるよ」と。
当時のアメリカインディアンにとって、白人は支配者であり、優秀な民族と見られていたので、
その白人に言われて、インディアンの母親たちが自分の子育てに対して過度な不安を持つようになってしまいました。
素直なアメリカインディアンのお母さんは「これは、やってはダメなこと?子どもがおかしくなること?」と不安に思いながら子育てをし、結果として
情緒不安定や認知機能の発展がおかしくなった子どもが出てきました。
以前のアメリカンインディアンの親は、部族の伝統に従い、自信を持って育てている限りにおいては、そのようなことは起こらなかったのに。
結論:過度の不安が子育てに影響を与える
親が過度な不安を抱くことは、子育てにとって、あまりいい影響を与えないようです。
エリクソンの仮説は、その後、さまざまなフィールドリサーチで検証がなされてきました。
親の子どだてが、論理的に正しいとか、間違っているとかは、実は、それほど問題ではなく、
「親が子育てに自信を持っているか、あるいは過度に不安を抱いているか?」
この差が子どもの人格形成に影響を与えるようです。
ひとりっ子のお母さんが過度な不安を抱くことで、子どもがおかしくなってしまう可能性が高いのです。
このような内容を読んだときに「はっ」としました。
今まで読んできたり、見てきたりしたことに納得がいきました。
いろんな人がいろんなことを言う。
そしてどれも結果として正しいように見えていました。
相反する内容でも子どもはすくすく育っているし、結局どちらがいいのかわからないことも多々ありました。
でも、結局のところ、それをこなしているお母さんが確信を持ってきちんと育てているか、その子育てに自信があるかどうかだと言うことがわかり、合点がいきました。
この前説があってから、本題にどんどん入っていくので、面白く読めました。
気になる方はぜひ読んでみてください♪♪
【7歳までに知っておきたい!「ひとりっ子」の育て方】