オハイオ州立大学の研究で、2008年から2009年の間に
1人目の子供を出産したお母さん154人とお父さん150人を集めまして、
親になるまでの間のSNS利用状況を測定したいう研究です。
このデータを全員のメンタルと比べることによって、
子育て期間中のSNSがどういう風に
母親や父親のメンタルに影響を与えるのか、
これを調べたというちょっと面白い研究なんですね。
何がわかったかというと、
お母さんが、お父さんよりもFacebookのようなSNSを利用している頻度は、高かったんですね。
特に母親ほど、子育て期間中にSNSの利用が増えるという傾向が出ています。
子育てしている間って、子育て始める前よりも、実はSNSを使っちゃうんですよ。
普通に考えたら、子育てを始めると忙しくなっちゃうじゃないですか。
そうすると、
「SNSなんてやる暇ないよ!」と思う方が多いと思うんですけど、
実際はその逆で、SNSの使用頻度というのは、
子育て中の方が、特に忙しいはずのお母さんの方が上がってしまう
という1つ目の特徴がありました。
2つ目の特徴も面白くて、
母親のSNS上に友人に家族とか親戚とかリアルなお付き合いしている人が多い場合、
父親もそうで、父親もリアルな友達とSNSで繋がっている場合、こういう場合は
親としての行動にはダメージはなかったのです。
そのため、「SNSが悪い」という結論に行くのではなく、
SNS上の付き合いがリアルな友達との付き合いのために
SNSを使っている人に関しては問題はなかったという結果が出ました。
ところが、次の結果で面白いことがありまして、
お母さんの場合は結構やばいこともありました。
母親の場合はSNSアカウントへのアクセス頻度、コンテンツ管理(誰かをブロックしたり、フォローしたり、写真を投稿したり)
そういう頻度が高ければ高いほど、育児ストレスは高くなってしまったという結果が出ました。
つまりこの研究をまとめると、子育て期間中になると、母親の方がSNS使用量が増えて、
さらにこのSNSで繋がる友達がオフラインのリアルな友達とか、親戚だけだったらいいんだけど、
そうじゃない、SNS上だけの付き合い、SNSでしか見たことのない相手をフォローしたりコメントしたりとか
そういうことをしてしまうと、なぜか、子育てのストレスが上がってしまうという研究でした。
なんでこうなるかというと、実はみなさんSNSを使う時、インスタでもそうだけど、
自分と他人を比べることがあります。
「この子、いい服着てるなー」
「この人、いいスタイルしてるな」
「こういう風になりたいな」とか、比べますよね。
実は母親になると育児のストレスのせいで、SNSを使いやすくなるんです。
使いやすくなると同時に、
子育てに関することを無意識に調べちゃうから、自分よりも上手に子育てしていたり、楽しそうに子育てしてしている人とか、よりいい環境で子育てをしている母親をフォローしはじめちゃうんですよ。
こうなってくると結構やばくて、
つまり、自分の子育てと他人の子育てを比較して、自分を責めるようになっちゃうんです。
だから母親ほど、「完璧な育児」にするプレッシャーが大きくて、このプレッシャーをSNSによる比較が加速してしまうんじゃないの?
というのが、研究所の考察なんです。
だから、ぜひみなさんも育児のストレスとかって子供に全部向いちゃいますから、子供とか旦那さんとかいろんなところに向いちゃいますから、特に子供に対しては、母親のストレスってかなり悪影響を及ぼすんじゃないのって思います。
なので、ぜひ、自分の育児ストレスを無駄に増やさないためにも、SNSで自分の子育てと他人の子育て、時にあったことのない人同士を比べることは、あまりお勧めできませんので、SNSをちょっと控えた方がいいのではないかと思いました。